新型コロナウイルス発生に伴う感染予防・拡散防止対策
新型コロナウイルス発生に伴う感染予防・拡散防止対策といたしまして、当医院では以下の取り組みをいたしております。
だ液が減ることで起きる口腔内の病気
だ液の量は成人でおよそ1〜1.5ℓにもなり、だ液が出ることで口腔内にこのような働きをしてくれます。
@抗菌作用(細菌の増殖を抑える) A自浄作用(細菌や食べかすを洗い流して虫歯や口臭を予防) B再石灰化作用(溶け出したカルシウムを修復する) C味を舌に伝えやすくする
だ液の量が減るとこれらの働きが妨げられ、口の中が乾燥してくると虫歯や歯周病・ドライマウス・口内炎・味覚障害などを引き起こします。 また舌が回らず話しにくくなったり、食べ物が飲み込みずらくなったりもします。
カンジダによる口内炎は放置していると悪化することがあります。 粘膜が白・赤・混在したような色になり、白くなるものは痛みなど出ないのが特徴です。 赤くなるものは舌に症状が出ることが多く、ヒリヒリとした痛みや熱さを感じます。 放っておくと炎症が深くまで達し、その場合痛みや味覚障害が残ってしまうことがあります。 炎症が広い範囲に出ているときや、2週間以上治らないときは歯科を受診してください!
口内炎がなかなか治らないときは口腔ガンを疑ってみてください。 ガン全体で口腔ガンは1%程で決して多い数字ではありませんが、口内炎と口腔ガンの初期症状は見た目が似ているので2週間以上治らないときは注意しましょう。
災害時用に知っておこう!〜お口のケア
よく噛むといい3つのこと
知覚過敏について知ろう!!
糖化 近年食生活の変化により、私達の基礎代謝を上回る適切でない食生活が負荷として身体に圧迫をかけています。その一つとなる糖化は、元来糖質は身体のエネルギー源としてなくてはならないものですが、過剰な糖の摂取が血糖値の上昇を起こし、体内で処理できない糖がたんぱく質や脂質と結びついて、老化を促すAGES(糖化生成物)を作ります。 糖化によるAGESの蓄積は糖尿病、動脈硬化、目の疾患、脳疾患などの遠因となります。 糖尿病、血流に起因する動脈硬化などは歯周病と関係があり、口腔内の衛生管理が大事となります。糖化の抑制として数点あげてみます。
歯の着色 歯の変色及び着色は内的要因と外的要因にわけられます。 内的要因とは加齢による象牙質(オフホワイトカラー)の色が、歯の表面のエナメル質に浮き出てくることです。また摩耗や歯ぎしりによるう蝕や抜髄(歯の神経処置)も原因になります。 一方外的要因による着色、変色は食事の取り方をコントロールする事により、防ぐことが可能になります。 植物由来のポリフェノールは人体に発生する活性酸素の増殖を抑制する働きがあります。抗酸化作用として代表されるものに緑茶カテキン、お茶タンニン、紅茶のテアフラビン、ブドウ、ブルーベリー、アサイ−にふくまれるアントシアニン、コーヒのクロロゲン、チョコレート、ココアに含まれるカカオマスなど、人体に優れたものであります。これらを食に取り込む際、歯の表面のエナメル質を覆っているペリクルというたんぱく質がポリフェノール成分(ポリフェノールオキシダーゼ)と結びつき、着色が発生します。
歯科とおくすり 私達は健康維持または治療の為しばしばお薬を服用します。歯科にかかる時内服されているお薬に、何点か注意が必要なお薬があります。歯科受診の際は内服中のお薬を必ずお知らせ下さい。
おとなの虫歯 私達の歯は歯肉の上にある歯冠部と歯肉の中に隠れている歯根に分けられます。 一般にう蝕は歯冠部の虫歯のことをいいます、これは外から中に向かって進行します。 一方近年増えつつある根面う蝕は歯の根元の象牙質が露出して発生、歯と歯肉の境目に沿って進行します。主だった原因としていくつか挙げてみます。
お口にまつわる癖 人には日々の生活の中で無意識のうちに行っている癖があります。特にお子さんの場合口腔領域、顎の発育は身体の成長よりも早く、上顎は小学校低学年から成長を始め、その後身体の成長と共に下顎が成長、容姿の完成に近づき女子は15歳、男子は17歳ぐらいが目安になります。ここでは口腔形態、顔貌に影響があると思われる態癖、習癖をあげておきます。
入れ歯のお話 昨今歯を失う原因として齲蝕(虫歯)33%、歯周病42%、外傷11%、その他14%あります。様々な歯科治療を行い義歯の選択になった場合、いくつか述べておきたいと思います。義歯の必要性は社会生活をする上で、お顔の風貌、発音、発声、会話の維持、健康である為の食の営み、残っている歯の保護の役割があります。 義歯は部分欠損した歯を補う部分義歯、上顎、下顎もしくは両方の全てを欠損した歯を補う総義歯があります。
舌の役割 お口の中にある舌は殆ど筋肉からできています。唾液と共に食物の咀嚼を助け嚥下を促し、発声、発音を正しく導きます。舌部位において苦味は舌根、酸味は舌体、甘味と塩味は舌尖で主に感じ食物摂取の適、不適を確認します。 舌の手入れとしての舌苔は、健常者である場合唾液が自浄作用として働いて自然な形で舌苔となる付着物を取り除きます。また舌苔が口臭の元とされるのは起床時の生体反応(唾液の減少)、疲労、ストレス、病気による唾液の不足が原因です。
子供の歯 子供の歯は3歳までに乳歯が20本生えそろい、顎と体の成長と共に6歳頃から6〜7年かけて永久歯に生え変わっていきます。まだ自己管理する意識も定着していないので保護者から子供の口腔内環境に関心を持ち、観察していく事が大事になります。乳歯の時期はなるべく虫歯を作らない事です。永久歯に比べて乳歯はエナメル質、象牙質共に薄く、食生活や間食が不規則もしくはだらだら食べていたりすると、脱灰しやすく白っぽい濁った虫歯ができたりします。
『歯ぎしりって何?』 歯ぎしりは病態ではなく悪い習慣の癖としてとらえられ、遠くは旧約聖書の教えの中にも登場します。食いしばりも癖として含まれます。就眠、覚醒時にもかかわらず無意識に行っているのが殆どです。 起床時の顎の強張り、頭が重い、歯が痛い等、多くは心因性のストレスと噛み合わせの左右差から生じます。長年の繰り返しは骨隆起(歯槽骨の骨が出っ張ってくる)、歯の表面に縦のひびが入る、詰め物、被せ物が取れやすいというリスクが出てきます。これらは生活の中で首と枕の位置を正しく合わす、腹式呼吸を行う、スプリントの使用、ストレスフリーを心掛けることで軽減することが可能です。 気になることがあればご相談下さい。
『う蝕(虫歯)とは?』 最近の歯科統計によると歯を失う原因の50%が歯周病、37%がう蝕によるものです。 ここではう蝕についてふれておきたいと思います。 人の歯の表面のエナメル質は個人差がありますが、厚みはだいたい2〜2.5ミリで、構成成分は96%がハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウムの1種)でできています。人体の中で最も硬い組織だといわれており、私達の食生活の中で、歯は咀しゃく以外に脱灰(エナメル質の成分が溶け出す)と再石灰化(唾液に含まれるリン酸イオン、カルシウムイオンなどを通してエナメル質の修復をする)を繰り返しています。ストレス、間食、歯垢、不適切なブラッシングはう蝕を発生させてしまいます。また内的要因として摂食障害、周期性嘔吐症、胸やけ、どん酸、げっぷなど胃酸由来によるう蝕(酸蝕)もあります。 生活の中でチェックしてみてはいかがでしょうか?
『口呼吸してますか?』 近年、鼻呼吸が正常な呼吸法にもかかわらず、風邪、アレルギー性鼻炎、肥満等の原因で口呼吸が増えています。これらの原因の他に舌の位置が正しく納まってない事が口呼吸、舌癖を促している場合があります。 正常な舌の位置は、お口が閉じてる状態で舌の先が前歯の裏についており、舌が上顎に沿っていることです。これが正しい位置でない場合、成長期のお子さんによっては、歯ならび、噛み合わせの影響がお顔の輪郭に出たり、発音の変化、滑舌に関わります。又成人においては、唾液分泌を妨げ、喉の感染リスク、いびき、口臭の原因となります。日々のチェックで鼻呼吸に戻していきましょう。
『唾液の力』 日々口腔に関心を持ってケアを行っているが、う蝕リスクがあまり改善されない、歯肉、入れ歯に違和感がある、物が飲み込みにくい、会話がしずらい、口臭が気になる、 こんな時はお口の中の唾液が出てるか考えてみましょう。 唾液には抗菌作用と自浄作用があります、食物の消化を助ける酵素、がんの原因となる活性酸素を分解する酵素も含まれ、耳下腺から分泌されるパロチンというホルモンは筋肉や骨の発達を促進する作用があります。よく噛んで食べるということは口腔から体の抵抗力を高めることになります。その他に唾液の分泌を妨げる原因として口呼吸、ストレス、薬の副作用(アレルギー薬、抗うつ薬、血圧降下薬)などがあります。 人は本来自己治癒能力が備わっているので、ここに紹介する簡単なマッサージで唾液分泌が促されます。参考にしてみてはいかがでしょうか
唾液分泌を促す簡単な方法
『歯周病とは?』 一般に人のお口の中は唾液の緩衝力と一定細菌叢の中で健全なバランスがとれています。 これがストレス、食物残渣、又は歯ブラシで落とせない歯垢が溜まっていくと、歯と歯肉の境目(歯周ポケット)に悪い細菌叢や他因子がとりいることになり、歯肉炎、歯周炎となります。その他にも罹りやすい原因が有り、以下に記しますので参考にして下さい。
『噛む力は大切』 人の噛む力は、1本の歯に対して通常自分自身の体重ぐらいが目安になります。 前歯、犬歯の噛む力は健常者で10〜25kg、臼歯では30〜最大60kgになります。 日常の食生活においては、25〜50%程の噛む力で済ませていることが多く、ステーキを食べる時の噛む力は約10kgになります。
一方、スポーツ観戦、試合、緊張を強いられる労作、重いものを持ち上げによる歯の食いしばりは倍ぐらいの噛む力になり、臼歯にダメージが生じることが有ります。 健康な歯で正しく噛めないことが胃腸の負担になり、発音が変わったり、他にダメージがかかったりします。また、顎の筋力のバランスが崩れ、姿勢にも影響し間接的には視力も悪くなるというリスクも発生します。 お口の中の不安、気になることがあればお気軽にご相談ください。
『エナメル質のケアを知ってますか』 白い歯でいたいから研磨剤の入った歯磨き粉を使っていませんか? 歯ブラシの使い方で摩耗している歯はありませんか? たとえば、歯の表面に光沢がない、ざらつく、歯茎がくびれているなどがあると歯の表面にあるエナメル質が摩耗しているかもしれません。エナメル質が削れて薄くなってくると水でしみたりして知覚過敏を起こしやすくなります。
これらは正しい歯ブラシの使用方法、フロスの使用、規則正しい生活と食事の取り方で改善できます。 食生活においては、酸の多い食品はバランスよく他の食品ととるようにしましょう。 例えば、ワイン、ジュース、炭酸飲料、梅酢、果物などです。食後はお口の中のpHが酸性に傾き、その後、時間をかけてpHは中性に戻ります。よって、このときの間食は望ましくないです。就寝後は唾液の量が減るので就寝前の飲食は避けましょう。 エナメル質のダメージは、正しい歯ブラシの使い方と生活習慣で減らすことができます。 気になることがあれば御相談ください。
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『歯周病と糖尿病』 歯周病は歯周病菌やその内毒素によって慢性炎症が歯周組織に引き起こされる疾患です。 最近の研究によりますと歯周病菌やその内毒素が血管を通じて歯周組織から全身に影響を及ぼすことが判明し、糖尿病や骨粗鬆症が歯周病の進行を早めることもわかってきました。 歯周病は口腔疾患と言うより全身疾患の一部であると考えて治療を勧めていく必要があります。喫煙も歯周病の進行を高めるばかりか口腔癌の発生要因であります。 時代は禁煙より「脱たばこ宣言」を皆でしましょう。
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